運命という名の中で…only you


そうこうしてると
試合が始まった。


翔太は 会場内を ぐるりと
見渡してる。


咲良と道也を探してんだね。


あたしは 身を縮めて
小さくなった。


試合は 終始翔太のペース
準々決勝より はるかに
余裕のあるプレーだった。


「勝った!勝った!
優勝しちゃったよ」


その時… あたしの頬を涙が伝った。


「咲良 ありがとう
あたしのワガママ聞いてくれて
これで…もう前に向かって
進むからね」


「ヨシヨシ」(--、)ヾ(^^ )


咲良は あたしの頭を撫でて


「男はさぁ~翔太だけじゃないからさ
世の中 星の数ほど いるんだからね
また 次の星と出会いがあるわよ」


と 言ってくれたのだ。


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