運命という名の中で…only you
リビングにピアノがあった。
「あれは?誰が弾くのですか?」
「子供3人とも習わせたんだけど
みんな 挫折しちゃって…
今では 弾き手の居ない
ただの飾り物よ!」
「そーなんですか」
「娘の紗央莉も ピアノするくらいなら
野球した方がマシ!とか
言っちゃってね
あたしは 夢だったのよ~
自分が小さい頃 習いたかったんだけど
ピアノなんて買う
余裕のある家庭じゃなかったしね」
「それで オレらに振ってきたんだけど
男がさ~やるわけねーじゃん!」
大輔さんも翔太も そう言った。