運命という名の中で…only you


「千穂さん 何か弾いてくれる?」


「いいですよ 何がいいですか?」


「何が?って 楽譜ねーのに
出来るのか?」


「リクエストに応えられないことも
あるけど…」


「それなら
愛の讃歌弾ける?」


「途中で止まるかも 知れませんけど
やってみますね」


あたしは
ピアノを開け
椅子へと座った。


そして
愛の讃歌をひきはじめた。


両手 フルに使う
ちょいレベルの高い曲だけど
ミスなく弾けた。


弾いてて 自分も感情が入り
感動してると
お母さんも感動したって
涙を流してくれていた。



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