運命という名の中で…only you


「まさかだけど…このマグカップとか
お揃いじゃないよね?」


「お揃い?」


「そう!元カレ…」


まただ・・・


「違うよぉ~」


お揃いのものは
みんな処分したもの
使ってたら 思い出しちゃうし
あんなヤツが 使ったものなんて
この部屋には 何もない
ただ さっきのラケットがあるだけ。


「一人暮らしなのにさ
同じものが2つあったりするから…」


「何それ!友達とか来たときの為に
2つだけじゃなく たくさんあるよ?
食器棚見てよ!
なんでそこで 元カレとか出すか
意味わかんない
それなら 食べなくていいから」


あたしは イラついていたのだ。









< 58 / 194 >

この作品をシェア

pagetop