運命という名の中で…only you
「まさかだけど…このマグカップとか
お揃いじゃないよね?」
「お揃い?」
「そう!元カレ…」
まただ・・・
「違うよぉ~」
お揃いのものは
みんな処分したもの
使ってたら 思い出しちゃうし
あんなヤツが 使ったものなんて
この部屋には 何もない
ただ さっきのラケットがあるだけ。
「一人暮らしなのにさ
同じものが2つあったりするから…」
「何それ!友達とか来たときの為に
2つだけじゃなく たくさんあるよ?
食器棚見てよ!
なんでそこで 元カレとか出すか
意味わかんない
それなら 食べなくていいから」
あたしは イラついていたのだ。