運命という名の中で…only you
箸を置いて
流し台の片付けに行った。
直ぐ様 大輔さんが追ってきて
「ごめん…」
って 後ろから あたしの腰に手を回し
ギュッって。
「離してよ!」
「ごめんごめん
言い訳にしか 聞こえないかもしれないけど
実は オレの元カノを 奪ったヤツも
テニスをしてて
ちょい 思い出しちゃってさ」
・・・そうだったんだ。
偶然にも 相手がテニスをしてたんだ
そうだったんだね
だから 執着してたんだ。
「…あたしの方こそ
怒ってごめんなさい
知らなかったから…」
「…いいよ もう…
あっ!食べないと!」
コロッと変わった大輔さんの態度
少しだけ 複雑な気持ちになった。