運命という名の中で…only you


「あの優しさも
あたしに向けてくれてた笑顔も
全部 全部嘘だったの?」


さっきまでの鬼のようなあたしの態度とは
180°転回して 言葉を発するのが
精一杯…。


「わかったら帰れば?
うん?そこで 続き見てく?」


翔太は その女の上に のし掛かった。


「最低!」


翔太の頬を2発殴って
あたしは部屋を飛び出した。


11月の始めの 就職決まった日に
彼氏…(あたしだけが彼だと思ってた)
と 別れてしまったのだった。


まだ
『嫌いになったから 別れてくれ』
とか
『飽きたから別れよう』
とか
言われる方が ずっとずっと楽だったかもしれない。


最悪の言葉を言われたあたし
立ち直れるかな?…。




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