捕らわれ妖精
ガチャリとドアが開く音がして扉から女性が顔を出した。

キョトンとしていると遥斗が「かっ、母さん!」と呼んだ。

あの人が遥斗のお母様なのか。
ふわふわとした茶色の髪を後ろで結っている。

遥斗の髪質はお母様譲りらしい。

ぼーっと眺めているとお母様が部屋に入ってきた。

遥斗が何やら話しているのが聞こえる。

話が終わったのかお母様がキラキラした目で私を見る。

「...え?」
その目は思わず声がもれてしまうほど異常で。

次の瞬間、お母様はいい意味での爆弾を投下したーー
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