捕らわれ妖精
放心状態の私にお母様は「お洋服、持ってくるわね」と笑顔で言った。

私は我にかえり「ついていきますっ!」と慌てて言った。

これ以上、この天然な人といたら、黒歴史が増えるだけだ。

お母様は、「あら、そう?」と残念そうな顔をした。

お母様はいったい何に期待していたんだろう...?

きっと、想像するのも恐ろしいようなことだろうな...

そんなことを考えながら部屋を出てお母様についていく。

木の温もりが感じられる壁に沿って進んでいくと...

「うわぁ...」
おもわず驚きと感動の気持ちが声に出てしまうほど素敵で大きな扉の前に辿り着いた。

ドアノブが何だかキラキラして見えるのは気のせいだろうか。

キラキラドアを開けるとそこには...

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