俺様陰陽師
絶対にちょっと、いやかなり勉強をがんばらなきゃ入学するのは難しいとわかっていても。
決めたからには有言実行!
と、気合いを入れて死に物狂いで勉強した。
おかげであたしは今、校庭に咲く桜とともに春を迎えている。
幸福の余韻が冷めることのない春だ。
あたしは入学できたのだ。
念願だった県立松宮高等学校に。
セーラー服は少しばかりあたしの体型より大きい。
なにしろ十五歳のあたしの身長は他の女子達に比べて、平均値を下回っていた。
だからしょうがない。