冷酷な貴方が好きなんです
出逢いは突然

「ピピピピ..ピピピピ」

「んん~朝かぁ眠い...」

午前7時今日はとてもいい天気。

いつものようにコーヒーを飲みながら
部屋から外を眺めるのが私の毎日の日課だ。

「今日も異常な~し」

8時10分人気小説家とは別の顔を持つ私、
如月しの現在ピチピチの21さい社会人3年目。

「いってきまーす、いってらっしゃーい」

挨拶はしても独り暮らしだから返ってこない。
むなしいので両方いってみる。

「うん、さみしい(笑)」

8時45分仕事場の歯医者に到着、私の三年通ってる勤務先だ。

ここでは
誰も私が人気小説家なんてしらない。

そこがとても好き、誰もしらないとか
なんだか快感に近いものがある(笑)

しの「おはようございますー。」

同僚「おはよー今日もたくさん患者さん
入ってたよーつらー」

しの「やばいっすねそれ。今日も残業だね」

うん、これがいい。

私のことを知ってるひととは
こんなに日常の何気ない会話なんてできないからだ。

いつも難しい言葉ばかり飛び交っていて
正直つまらない。

こういう新鮮さは味わえない。

そんな私はたまに息抜きに
近くのカフェによく通うことがある。

「カランカランカラン」

店員「おはようございます。いつものですか?」

しの「はい、」

まぁーこんな感じで馴染みすぎて店員に
顔を覚えられてる(笑)

私のいつものメニューは

店員「おまたせしました。カフェラテと
さんどいっちです」

しの「ありがとう」

こんな平凡な日々を送りこの先もずっと
平和に普通の人生をおくるはずだった。

そうあいつが現れるまでは...


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