男友達と彼氏は別でしょ!?
「はい、メットかぶって。」
白いヘルメットを渡される。
星也は黒いヘルメットだ。
「ねぇ、星也はなにを考えてるの?」
黒のヘルメットだから星也の表情は分からないけど、ヘルメットの向こう側を真っ直ぐ見て言った。
「別に...」
「あたしがフラれて嬉しくないの?」
「...。」
「彼氏いないんだから、あたしのこと襲っちゃえばいいじゃん」
「バカか。」
「え?」
「そんな辛そうな顔されてちゃ襲えねぇっつーの。...早く乗れ。」
なにも言えなかった。
その前にあたしはなにを口走ったんだろう。
そんなこと思ってないのに。
「ごめん」
ヘルメットを被り
あたしはバイクの後ろに乗った。