第2弾しましまパンツマン
プロローグ(Stairway to Heaven 『天国への階段』)
夜の帳が下りた歓楽街。
それを少しそれた……が、数人の足音が追ってくる。
騒々しい声から、なんとか離れようと忙しく路地裏に入った。
「しくったな……」
そう呟き、俺は荒い呼吸を押し殺し、壁を背に向け膝をかがめた。
「……つっ」
脇腹を押さえている、その手の部分が滲むように赤く染まっていた。
深く……息をつく。
冷静になろうと目を閉じかけた俺は、差し込む街の光がさえぎられていることに気づいた。
通りすがりか、自分を見つめる少年に気付く。
肩に楽器のケースを担ぎ、ただ、じっとこちらを見つめていた。
俺の脳裏に、愚かな選択が横切った。
と、少年は徐に楽器ケースから楽器を取り出し、路地の入り口で俺に背を向けた。
それを少しそれた……が、数人の足音が追ってくる。
騒々しい声から、なんとか離れようと忙しく路地裏に入った。
「しくったな……」
そう呟き、俺は荒い呼吸を押し殺し、壁を背に向け膝をかがめた。
「……つっ」
脇腹を押さえている、その手の部分が滲むように赤く染まっていた。
深く……息をつく。
冷静になろうと目を閉じかけた俺は、差し込む街の光がさえぎられていることに気づいた。
通りすがりか、自分を見つめる少年に気付く。
肩に楽器のケースを担ぎ、ただ、じっとこちらを見つめていた。
俺の脳裏に、愚かな選択が横切った。
と、少年は徐に楽器ケースから楽器を取り出し、路地の入り口で俺に背を向けた。
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