第2弾しましまパンツマン
「そりゃ~っ、休みのたびに相模県を探索してるイチノちゃんやから、お目当ての子の行き先くらい知ってたって不思議ないな」


花吉は、そう言って日本酒を口に運ぶ。


「イチノちゃんは、なかなかの策士やね。姐さん」


「そうね~、呆れたわ」


コルキはぷいっとカウンターに向き直り、溜め息をつく。


「ポスターより、実物の方が良かったよね~」


「ん……わたしは好みではないな~。背はあるけど、華奢で女の子みたいな顔なんだもん」


「でも、演奏は上手かったよ」


「そうだね~、アスうさぎちゃんにも聴かせたかったね」


「石鹸作りしながら聴いたら、いい石鹸ができそうだよね~」




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