第2弾しましまパンツマン
「あら、この羊羹……」

一口食べて、メーイは爽やかな味にポツリ呟く。

甘い羊羹から梅の仄かな苦味がし、あっさりした食感が心地好い。

「梅ゼリーとはまた違った爽やかさ」

「そちらも期間限定なんですよ。4月末から5月末の」

「茶市や梅市の頃ね」

「ええ」

「日本酒も合いそうね」

「そう、辛口の」

琴姫はフフッと優しく微笑み、包装した商品を両手を添えて手渡した。

メーイが店を出てクーペに乗る。

琴姫はその後ろ姿に頭を下げ、一礼する。


「『お・も・て・な・し』とは心だ。ごきげんよう」

いつの間に、そこに居たのか?
江戸小紋を着た占い師、梅サクラが立っていた。
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