第2弾しましまパンツマン
美しい旋律が奏でられる。




レッドツェッペリンだと!?


Stairway to Heaven 『天国への階段』……。


しかも……こいつはヴァイオリン!!



その音色に誘われ、人が垣を作り始めた。




その後ろを、無粋な雑音が慌ただしく通り過ぎ、消えていった。





静けさの戻った路地。




少年は楽器をしまい肩に担ぐ。




俺は去ろうとする少年の背に声をかけた。





「俺は、大二郎。名前は?」




「……詩月」




ひと呼吸おき、そう名乗る。



「覚えておこう」



俺は薄く微笑んだ。



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