第2弾しましまパンツマン
小声でアスうさぎがポツリこぼす。

アスうさぎがダイアの顔を見ると微かにひきつっていた。

「そ、そろそろ帰ろうかな。石鹸が乾いたかどうかを確かめなきゃ」

アスうさぎは、睨みをきかせたオバタリアンの視線を気にしながら、声に出して言うと、急いでレジへ向かう。

「だから、この時間は苦手なのよね」

「そうですね、この時間は僕も苦手です」

ダイアは苦笑いしながら、小声で言って、そっと珈琲チケットをレシートに添えた。

「ありがとう」

アスうさぎが店を出ると、リモコンを握りしめたオバタリアンが珈琲を啜りながら、ボヤく。

「ったく、わかっちゃないわね~。あの儚げさがいいのよ」

「そうそう、ブーミンも昔歌ってただろ!?『かまってあげたい』って」

「あれはいい歌詞だったよね。あたしゃ、スケートの哺乳くんより、ヴァイオリンの子の方がいいね」



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