第2弾しましまパンツマン
CMとはいえ、あれほどの演奏をするヴァイオリニスト、生の演奏はどれほどのものだろう

ダイアは思い、是非とも演奏を直に聴いてみたいと思うのだった。


昼時の不毛な会話を凌ぎ、ダイアは一息つく。

2時までのランチタイム。
駆け込みでやってくるのは、コルキ旅館の仲居イチノだ。

旅館のまかないもあるのだが、イチノは息抜きと称し週3日ほど、ダイアの喫茶店にやってくる。


最近は、ダイアの店で出版の決まった小説の打合せをおこなっているようだ。

次回作の打診もされ、かくかく然々と話すイチノは、旅館の仲居の顔ではない。

出版の厳しさはダイアも重々感じている。
ダイアは頑張ってほしいと思いつつ、自分も頑張らねばと決意する。



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