第2弾しましまパンツマン
「あの……旅館にお電話を頂いた大学生3名様ですか?」

店を出ようとする優等生風の男子に声をかける。

「ん!? そうだけど」

「あの……旅館の仲居イチノです。今、女将から電話を受けた所で」

優等生風の男子は、ホッとしたような笑みを浮かべる。

「良かった。連れが数駅前で、電車酔いと貧血でダウンしてね。慌てて旅館に迎えをお願いしたんだ」

穏やかに話す。

「えっと、俺は安坂貢。ジョニーズ系なのが、岩舘理久。で、ダウンしてるのが周桜詩月。バスかタクシーで旅館に行く予定だったんだけど」

店に、入ってきた時のけたたましさは全くなく、あまりの穏やかさに、イチノはすっかり言葉を無くしていた。


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