第2弾しましまパンツマン
「ん……!?」

不審に思った一同。

「おい!」

大二郎が声をかけポンと肩に触れた刹那、詩月は崩れるように倒れこんだ。


「ちょっ……」

「だから!言わんこっちゃないんだ」


いつの間に現れたのか?
倒れこんだ詩月を平然と抱き抱えて、ジョニーズ系の理久が一言。

「たぶん、そこの黄色いゆるキャラに驚いたんだろ」

「へっ!? それだけ!?」

「縫いぐるみが動くなんて思ってない奴だからな。話しかけたりするなよ」


理久は落ちたアンケート用紙を拾い上げたイチノにも、一言。

「備考の欄、しっかり目を通しといて。色々、お手数をかけると思うけど」

「あの……お部屋へ頂きに上がると」

「こいつが、直接持っていって、きちんと話してくるって訊かなかったんだ。まさか、動く縫いぐるみと遭遇するなんて思わなかっただろうし」


なっしーが目を見開き、口をパクパクさせている。

「動く縫いぐるみ、上手いことを言う」

声を上げて笑う大二郎につられて、スカイランも笑った。

「動く縫いぐるみなんて、ひどいなっしー」

泣き出しそうな、なっしーの顔を見て大二郎はふわり、なっしーの頭を撫でた。

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