第2弾しましまパンツマン
「何、知らんの?」

1人カウンターの隅で、チビチビ飲んでいた金物屋の花吉が顔をあげて言う。


「相模市の新進ヴァイオリニストにホの字らしいで」

花吉は、そう言って口角を上げる。


「えーーっ!? ポスターの子?」

「そうそう、なかなかのイケメンやろ!?」

「えっ(((・・;)あのポスターの子って女の子ではないの?」


口に含んだ日本酒をぶっと噴き出し、花吉は唖然としたまま固まってしまった。

「姐さん、確かに女の子みたいにきれいな顔した子やけど……イチノちゃん、メンクイやったんやね~」

でーんは驚いた様子もなく、穏やかに微笑みながら、花吉に布巾を手渡す。




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