第2弾しましまパンツマン
露天風呂から上がり、一息ついた大学生3名。

早々に詩月は床に入り、寝息をたてた。

夕飯前に気絶したまま、寝ていた彼を仲居頭が叩き起こし、アンケートの不明点を問いただし、「何も寝ているヤツを」と理久がぼやいた。

仲居頭が落ち込んで廊下を歩いているところに、イチノが番頭の真似をし「おや、また百面相かい!?」とからかい、大目玉を食らったのは、大学生には内緒の話だ。

既に二十歳を迎えた大学2年生の理久と貢は、持参したビールとカップ酒を開け、星降る村の空を満喫していた。

都会から僅かに電車で2時間。
くっきりと見える星空を見上げる。

CMで流れるアレンジされた「Jupiter」の原曲が、聴こえてきそうな夜空だ。

なのに……。
妙な雑音が、どこからか聞こえてくる。

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