第2弾しましまパンツマン
「ひ、酷い。押さえてないで開けてくださいよ〜」

「スイッチは入っていたの?」

「ダメです。地鳴りの振動でスイッチが効きません」

「地鳴り?」

「あ……イビキでスイッチがバカになってます」

「……、……」

「何か言ってください。スイッチをONで固定しないと無理です」

「……、……」

「おーかーみーさーん!! 見捨てないで!!」


部屋の外では番頭の情報を聞き、対処方法が話し合われていた。

騒音に耐えながら、扉の前で頭を抱える旅館のスタッフの図を、貢は暫し見つめていた。

「……理久!?……」

寝返りを打ち、起き上がった詩月は異様な音に顔をしかめ、耳を塞ぐ。

「理久!! 変な音の正体、イビキらしいぞ」

「Σ(・□・;) 怪獣でも泊まって?」
< 64 / 91 >

この作品をシェア

pagetop