第2弾しましまパンツマン
当たるも八卦
「……妙だな」

「どうした?」

朝。
洗顔を終えた理久を見上げ、詩月が呟く。

「防音装置のスイッチが音震くらいで、利かないなんて……」

「だよな」

「地鳴り?……がしてる時に感じたんだけど、耳鳴りがしたんだ。金属音みたいな……」

「まさか!!」

3人は顔を見合わせる。


内緒声で貢が『盗聴器!?』と訊ねる。

『探せ』

貢と理久が机の下、電話機、クローゼットの中などゴソゴソと探し回る中、詩月はヴァイオリンケースから音叉を取り出した。

音叉を持ち、音楽動画を鳴らしながら金属音の源を探す。

電話機の側にあるコンセントの前、音叉の音が乱れた。

「ここだ」

詩月の声に緊張感が走る。

『ドライバー借りてくる』

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