第2弾しましまパンツマン
「スゲーっ!! マジで出てくるとはな」

理久が目を輝かせる。


彼らが感激しながらチップを眺めている時、旅館に木六本の母、占い師の梅サクラが訪れた。

「ごきげんよう」

「梅様!? どうなさいました?」

「強いオーラを感じる。が……そのオーラに不穏な影を感じて参った」

「はあ~」

「ヴァイオリンを持った客はいずこか?」

「ヴァイオリン……ああ、大学生3名のお客様ですね。離れの棟にお泊まりです」

「案内(あない)せよ」

梅サクラは、そう言う側からズンズンと廊下を進んでいく。

「昨晩は、一悶着あったであろう!?」

「……はい」

「曲者が仕掛けた物(ぶつ)は離れの2つ。昨夜は宿の上に紅い月を見た」

「紅い月!?」

「一時ほどの間であった」



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