第2弾しましまパンツマン
梅サクラの言う紅い月が果たして、何を意味するのかさえわからない。

だが、あのゆるキャラの部屋を離れの棟に割当てしたのは正解だった。

アスうさぎから仕入れた大量の石鹸は、今回ゆるキャラに必要なかったが、各部屋の洗面所に1つずつ置き、客の評判が良い。

帰り際に石鹸を数個買い求める客もある。


「此方(こなた)か」

「はい――失礼いたします」

3人はドライバーセットを片付け、茶祭りの話をしていた。


机の上に大二郎から案内された茶祭りの栞を広げている。

「何かご用ですか?」

話を中心にたって進めていた詩月が、訊ねる。

「すみません。少しお時間を頂けますか」

「はい」

「ごきげんよう。梅サクラと申す。木六本にて易を行う者だが……」

「!!!! 木六本の母!?」


貢が素頓狂な声をあげる。

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