第2弾しましまパンツマン
「九字護法の呪を掛けた。これを、音に影響なき場所へ」
セーマン――かの陰陽師安倍晴明が使った文字の書かれた札を差し出す。
凛とした、静かな低い声が緊張で張りつめた空気を更に凍てつかせる。
「それで、失せ物の難は免れんの?」
空気を読まずに理久が訊ねる。
「免れるとも免れないとも言えぬ」
「はあ!? もったいつけた呪まで唱えて札まで用意して?」
「当たるも八卦、当たらぬも八卦。全ては運次第だ。護法により某かの知らせはあるはずだ」
理久は怪訝そうに、梅サクラを一瞥し、舌打ちをした。
「ご忠告とおまじない、ありがとう」
詩月は梅サクラの白く形の良い手を両手で、しっかり包み微笑む。
セーマン――かの陰陽師安倍晴明が使った文字の書かれた札を差し出す。
凛とした、静かな低い声が緊張で張りつめた空気を更に凍てつかせる。
「それで、失せ物の難は免れんの?」
空気を読まずに理久が訊ねる。
「免れるとも免れないとも言えぬ」
「はあ!? もったいつけた呪まで唱えて札まで用意して?」
「当たるも八卦、当たらぬも八卦。全ては運次第だ。護法により某かの知らせはあるはずだ」
理久は怪訝そうに、梅サクラを一瞥し、舌打ちをした。
「ご忠告とおまじない、ありがとう」
詩月は梅サクラの白く形の良い手を両手で、しっかり包み微笑む。