第2弾しましまパンツマン
「……そなた、熱が」

梅サクラが呟くと詩月は、素早く「シーっ」と言うように口元で人差し指を立てた。


「茶祭りのステージで演奏するんだ。大二郎さんのサプライズなんだけど……えっと……」

「2時からだな」

「あ!! そうそう、スゴいな。予定表には載っていないのに」

「用心されよ。では、ごきげんよう」

サッと立ち上がり、梅サクラは身を翻す。

「う、梅様。……あ、お時間を取らせてすみませんでした」


コルキは慌ただしく一礼し、梅サクラを追う。


離れの棟を出て、梅サクラはコルキを振り返った。

「そなた、話は聞いておったな」

「はい」

「まだ、何か仕掛けがあるやもしれぬ」

「まだ、盗聴……」

「いや、それは片付いておるようだ。……して、奴には知らせたか?」

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