大好きな君に
ふと、目を向けると光太郎と女の子が居た。


『…牧原くん…好きです。』

やっぱり…。

『ふぅん?っで?』

光太郎…?

『え、その…』

光太郎の冷たい反応に、女の子は言葉を詰まらす。

そりゃあ…そうだよね。
私でさえ、そう言われたら泣きたくなる。


『はっきり言うね?
俺、彼女居るし彼女が大切だから。』


…恥ずかしい…。

『分かってます…ただ、牧原くん…パシリみたいじゃないですか…』

―いや、すんません。

『だから何?不幸に見えるの?』



『そう…じゃなくて…』


光太郎って…え…?なんか彼女として訳分かんないんですが?

< 12 / 35 >

この作品をシェア

pagetop