大好きな君に
『心愛ちゃん…ミルクティでいい?』

『あ、うん…』

光太郎の部屋での私の居場所にちょんと座る。



いつも通りにしていたはずなのに

『なんか、心愛ちゃんよそよそしいよ?』


『え?…いやその…』


えーい!心愛!女は度胸だ!!
言ってしまえ!!

『どうしたの?どこか具合悪い?』


心配そうに、おでこに手を当てる光太郎を目の前にして、


『その!!いつも、我慢してるの?!』


…言い回しがおかしくなった。

光太郎は目を真ん丸にして驚く。
『あ、違う…。
あの、女の子に対する行動とか顔つきとか口調が全然違って…それがこ、光太郎の素なのかって…』


ククッ

目の前にいる光太郎が、笑う。

『そんなんじゃないよ。
あれは…なんていうか…戦闘体制?っていうのかな?期待させない為に。』

『でも…『なに?心愛ちゃんはあんな僕が良かったの?』


『いや…我慢させてんのかなって…私こんなわがままだし…百合も可哀想って…』


『心愛ちゃん。
僕は心愛ちゃんの全てが好きなの。
わがままなのは、自分の気持ちに素直な証拠でしょ?』


『そ、そうだけど…』

その後の言葉は繋がらなかった。


『んっ…ふっ』


『心愛…いい?』



私をお姫様だっこしてベッドの上へ

ギシッ


『…俺、今日心愛を帰す気ない…』
そう言いながらも、どんどん私を溶かしていく…

『うん…いい、よ…』
やっとの思いで、返事をする。



『めちゃくちゃにして…?』

『っ…もう、手加減しない…』

< 15 / 35 >

この作品をシェア

pagetop