大好きな君に


『じゃあ行くわ。』


『あ、うん、バイバイ。』


見送った2人の背中を見て涙が出た。


『……っ……ひっど。』


なんで教えてくんなかったのか、そしたら覚悟が出来て挨拶したのに…

『……不意打ちはきついよ…夏樹。』


とぼとぼ大学へ向かった。


今は最悪なことに、夏樹と大学が同じだ。

学部が違うから滅多に顔を合わせることはない。


それがせめてもの救いだった。


なのに……_
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