大好きな君に
「黒瀬くん、ありがとう!」

「ううんこれくらい全然だよ」

ノートを出したその帰り
廊下を並んで歩く。
心臓がバクバクして、僕の顔はだらしなく緩んでいるんだろうなぁって思いながら、隣に歩く澤田さんを盗み見る。

「(超可愛い。)」


「あ。あの黒瀬くん!」

澤田さんは立ち止まって、僕の袖を掴む

「ん?」

「ああ、あの!す、好きな人とか居るんですか?」

「え、いや、居ないけど」
(まさか目の前に居ますとかいえない)

「あの、わた、私とつ、付き合ってくれませんか?」

え?

え?

え?


「澤田さん、」

「は、はい」

「それは僕のこと好きなの?」

「は、はい…」

俯いてしまったから澤田さんの顔は見れなかったけど耳が赤い

「ふふ、可愛い」

「えっ?!」

驚いてる顔をして澤田さんはこっちを見た。

「ごめん、好きな人居ないとか嘘。」

「え、そう、なんだ…」
しょぼんとなる澤田さん。

「居るよ、好きな人。」

「あ、うんそうだよね、ごめんねいきなりこんなこと迷惑だ「澤田さんが好き」

「…っ」

「澤田さんが好きすぎてどうにかなりそう。」

「私、も。」

「これからよろしくね、萌花。」

「うん、よろしくね。」





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