大好きな君に
「僕の名前、知ってる?」

そういう黒瀬くんは、首をこてんとする。

それがどんな効果を発揮するかなんて、本人は分かってやってるんだろうか。

「……紘…くん」

「ふふ可愛い。」

と言いながら頭を撫でる黒瀬くん

黒瀬くんは自分を分かってるんだろうか。

私の顔絶対赤い。

「そろそろ教室戻ろう?」

「う、ん」

「今日一緒に帰ろ?部活ある?」

「部活ある…」
なんで、部活入ってること知ってるんだろう。

「じゃあ自習室で待ってるね。」

「うん分かった!(音楽室から近いところ…)」






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