新しい風
私は暫くその場に立ち尽くしていた。
すると祐也がやって来て
『美紗、まだ帰ってなかったのか?
もぅ遅いぞ!』と言った。
祐也の顔を見れない。
『うん、そうだね!
今から帰る!じゃあね!』
私はそう言って帰ろうとした。
しかし祐也に
『待って!』と止められた。
『何?』
私が聞くと祐也は
『久しぶりに一緒に帰ろう!』と言ってきた。
嬉しかった。
だけど祐也は私を好きな訳じゃない。
それに私は後藤さんと祐也に付きまとわないって約束したばっかり。
『祐也、ゴメン…
もぅ私に関わらないで!』
私はそう言って走って家まで帰った。
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