新しい風
『美紗~!学校遅れるわよ~!』
お母さんの声が聞こえてきた。
こんな顔じゃ学校なんて行けない…
ダイニングへ行くとお母さんが私を見て
『どうしたの?その目!』と言ってきた。
『お母さん、私、学校休む!』
私がそう言うとお母さんは
『何かあったの?』と心配そうな顔をした。
そんなお母さんに
『祐也と別れた…』と言うとお母さんは
『そぅ…辛いわね…
ゆっくり休みなさい!』と言ってくれた。
私のお父さんは私が中学生の時に病気で死んだ。
だから私にとって頼れるのはお母さんだけだった。
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