新しい風
私は靴を履き替えて走った。
門まで行くと祐也と後藤さんが
楽しそうに話していた。
それは、今一番見たくない光景だった。
『美紗!』
私は気付かれない様に通り過ぎようと思ったが祐也に声をかけられてしまった。
『何?』
私が聞くと祐也は
『話したいんだけどいい?』と聞いてきた。
私が
『ゴメン…お母さんが心配するから早く帰らないといけないの!明日でいいかな?』と言うと祐也は
『分かった!気を付けて帰れよ!』と言ってくれた。
『ありがと!バイバイ!』
それから私は走った。
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