新しい風
それから毎日の様に2人でいろんな悪さをした。
もちろん法に触れない程度の悪さ。
その度に2人揃って怒られたけど私たちはいつも笑っていた。
悪さばかりしてる私たち。
だけど祐也はクラスでいじめがあったりするといじめの中心のグループを見つけ出して『お前らフザケんな!相手の気持ちになってみろ!』と怒鳴っていた。
そこが凄く格好良かった。

そして私は“祐也の事が好き”と思うようになり
その思いは次第に大きくなっていった。
そして1週間前、祐也に
『祐也の事、1年の頃からずっと好き!』と伝えると
『俺も美紗の事、1年の頃からずっと好き!俺と付き合ってほしい!』と言われ、ただ黙って頷く事しか出来なかった。
嬉しさのあまり涙が溢れてきた。
そんな私を見て祐也は
『バ~カ!泣くな!』
そう言って涙を拭ってくれた。
この日から私たちは“友達”から“彼カノ”に変わった。
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