新しい風
その日、私は休憩時間になる度に
屋上まで走った。
重いドアを開けて一番に目に入るのは綺麗な空。
そんな空を見ていると
自分も鳥の様に自由に飛べる気がしてくる。
そして独りぼっちだと強く感じる。


お父さんとお母さんに会いたい…
空を飛んで会いに行けたらいいのに…


その日、私は暗くなるまで空を眺めていた。
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