新しい風
『おはようございます!』
次の日、私は少し早めにスーパーへ行った。
『美紗ちゃん、早いね!』
声をかけてきたのは8歳上の平川さん。
『平川さんも早いですね!』
私が笑いかけると平川さんも笑って
『俺は早く目が覚めたから!』
と言った。
それから私たちはそれぞれの仕事を始めた。
私の仕事はレジ打ち。
レジ打ちは開店して暫くの間は暇。
私はガラス越しに外をボーっと眺めていた。
すると、私の目線の先を1人の男の子が自転車で通り過ぎた。
< 58 / 65 >

この作品をシェア

pagetop