新しい風
『何で祐也が謝るの?』
私が聞くと祐也は
『俺は後藤なんか好きじゃない!
俺は今でも美紗が好きだ!
でも、後藤が俺と美紗が別れないなら美紗をいじめるって言い出して
それは絶対にイヤだった。
だから俺は美紗の前では迷惑な振りをした。それで美紗の事を守れると思ってた!だけど、そのせいで美紗を余計に傷付けてるとは思わなくて…本当にゴメンな…』と言った。
私は首を振り祐也に抱きついた。
すると祐也は抱きしめ返してくれた。
『美紗、また俺と付き合ってくれる?』
祐也に聞かれ私は涙を流しながら頷いた。

その時、爽やかな風が2人を包み込んだ。
新しいスタートを祝う風が…
新しい風が…

                  【完】
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