夜桜 ~あなたに出逢って~ 【続編】





私もお弁当作ろうかと思ったけど、よくよく考えたらこの間のお弁当結局捨てちゃったんだよね。

まぁ、お腹空かないし、空いたら空いたらで向こうで何か買えばいいからお弁当は作らなくていいかな?



自分の用意も終わったところで、寝室にいる翔に声をかけに行った。


『翔、そろそろ私学校行くね』って言おうとしたけど、やめた。

だって翔は幸せそうに寝ていたから。
あまりにその寝顔が可愛くて…あぁ、この子は純粋で人の事を自分よりも心配する良い子なんだと改めて思った。


この子は今、私の側にいて幸せなのだろうか?早く兄に会いたいんじゃないか?と色々考えてしまう。



翔の寝ている横まで行き、そっと頭を撫でて頬にそっとキスをして、寝室を後にした。






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