Dear・・・
昼休み[Kyoko.side]
香子は昼休みに入り、新卒生の後輩の由香と食堂に向かっていた。
人が多く食堂の隅で音がかき消され空しく映像だけを映し出すテレビ。
先に注文を済ませた香子は、由香を待ちつつテレビを眺めていた。
声がないので全くなにをしているのか分からない。
と、由香がトレイを持ってやって来た。
前に座り、テレビが見えなくなる。
「あっ」
特に見たいわけではないのだが、とっさに名残惜しそうな声を上げてしまった。
由香は慌てて席を立ち、少しずれて座る。
「別に見たいわけじゃないから良いのに」
「大丈夫ですから」
体を斜めにすると、香子と共にテレビを見る。
この芸能人は誰と付き合っているだの、あの芸能人は離婚しそうだ、など由香の口からは女性誌で見た話題が次から次へと出てくる。
当然の様に、由香は香子の旦那が芸能界に憧れていることなど知らない。
人が多く食堂の隅で音がかき消され空しく映像だけを映し出すテレビ。
先に注文を済ませた香子は、由香を待ちつつテレビを眺めていた。
声がないので全くなにをしているのか分からない。
と、由香がトレイを持ってやって来た。
前に座り、テレビが見えなくなる。
「あっ」
特に見たいわけではないのだが、とっさに名残惜しそうな声を上げてしまった。
由香は慌てて席を立ち、少しずれて座る。
「別に見たいわけじゃないから良いのに」
「大丈夫ですから」
体を斜めにすると、香子と共にテレビを見る。
この芸能人は誰と付き合っているだの、あの芸能人は離婚しそうだ、など由香の口からは女性誌で見た話題が次から次へと出てくる。
当然の様に、由香は香子の旦那が芸能界に憧れていることなど知らない。