Dear・・・
昨夜[Kyoko.side]
昨夜、家族が寝静まった後、香子は一人起きた。
そして、ベッドサイドに置かれた治の携帯をそっと持ち一階へと静かに下りていった。
リビングのソファーに腰掛け、しばらくじっと携帯を見つめる。
治の特等席で、治の宝物を眺める。
治の気持ちが少しは理解できるのかと思ったが、無駄な時間を過ごしてしまった。
香子は一度、大きく深呼吸をすると、携帯を開いた。
送受信ボックスに連なる慶介の名前。
すべてのメールに目を通そうかと頭を過ぎるが、そんな勇気があるはずもなく操作の手を止めた。
そして、迷わず送受信すべてのメールを削除した。
次に発着信履歴を見るが慶介の名前はない。
変わりに着信には非通知電話が数件。
これから、香子は慶介が非通知設定で電話をしているのだと読み、治の携帯の暗証番号を変え、そして、非通知拒否設定を済ませた。
そして、最後にアドレス帳の名前を消した。
これで決して満足したわけではない。
しかし、これ以上の事も思いつかなかった。
香子は、静かに階段を上り寝室へと戻っていった。
そして、寸分違わぬ元の場所へ携帯を戻した。
そして、ベッドサイドに置かれた治の携帯をそっと持ち一階へと静かに下りていった。
リビングのソファーに腰掛け、しばらくじっと携帯を見つめる。
治の特等席で、治の宝物を眺める。
治の気持ちが少しは理解できるのかと思ったが、無駄な時間を過ごしてしまった。
香子は一度、大きく深呼吸をすると、携帯を開いた。
送受信ボックスに連なる慶介の名前。
すべてのメールに目を通そうかと頭を過ぎるが、そんな勇気があるはずもなく操作の手を止めた。
そして、迷わず送受信すべてのメールを削除した。
次に発着信履歴を見るが慶介の名前はない。
変わりに着信には非通知電話が数件。
これから、香子は慶介が非通知設定で電話をしているのだと読み、治の携帯の暗証番号を変え、そして、非通知拒否設定を済ませた。
そして、最後にアドレス帳の名前を消した。
これで決して満足したわけではない。
しかし、これ以上の事も思いつかなかった。
香子は、静かに階段を上り寝室へと戻っていった。
そして、寸分違わぬ元の場所へ携帯を戻した。