Dear・・・
すると、治がおもむろに立ち上がり、四人の少年たちの元へと近寄って行った。


子どもたちとの距離が妙に近い。


さっきまで存在感のほとんどなかった治の突然の出現に、子供たちは戸惑いの色を隠せない。


「どんなゲームをしているんだい?」


治の問いかけに、子どもたちはどうにか笑顔で交わす。


その顔は、明らかに治の存在を嫌がっている。


しかし治は気にする事無く、話しかけ続け、その上、必要以上に体を触り始めた。


胡坐をかく少年の膝の上に手を置き、猫背の少年の肩に手を置く。


子供たちは体を動かしどうにか離れようとするが、その手からは逃れられない。


ゆっくりと静かに子供たちの体は犯されていく。




「何してんの?」


お盆にお茶を乗せ、和也が戻ってきた。


和也の冷たく放たれたその一言に、治はさっと子供たちから手を離した。


卑猥な魔の手から開放され少年たちは安堵する。
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