Dear・・・
元々、このバンドの人気は演奏よりもルックスの良さから来るもので、彼ら自身、周りが自分たちに高度な技術を必要としていないことを知っていた。
確かに最初は真面目にやっていた。
良い曲を作ろう、良い曲を演奏しようと。
今でも彼らの曲が好きだというやつも多いが、新規ファンはほとんどがルックス。
そのため、練習に気合が入らないのだ。
「やる気ないなら、俺、課題たまってるから帰りたいんだけど」
しばらくして、痺れを切らした翔太が口を開いた。
すると優人はおろおろとし、智貴が翔太をなだめ、礼人はすべて智貴のせいだとすべてを投げ出す。
そして、慶介の一言でやっと練習が始まる。
「たまにはコレやろうぜ」
礼人がみんなに楽譜を渡す。
UKロックバンドのそれはデビューには関係ない。
「新曲出来てねぇの?」
智貴が楽譜を見ながら尋ねる。
「たまには良いじゃん。遊びでさ」
デビューに向けての練習のためこのスタジオはレコード会社が借りてくれてる。
デビュー曲はすでに決まっており、他にも適当な曲を沢山作っていた。
今、礼人がレコード会社から言われているのは売れる曲を作ること。
金としか見られていない自分たちに礼人は嫌気がさしていた。
その気持ちを察し、全員楽器を手に持つ。
久々に活気のある音色がスタジオに響いた。
確かに最初は真面目にやっていた。
良い曲を作ろう、良い曲を演奏しようと。
今でも彼らの曲が好きだというやつも多いが、新規ファンはほとんどがルックス。
そのため、練習に気合が入らないのだ。
「やる気ないなら、俺、課題たまってるから帰りたいんだけど」
しばらくして、痺れを切らした翔太が口を開いた。
すると優人はおろおろとし、智貴が翔太をなだめ、礼人はすべて智貴のせいだとすべてを投げ出す。
そして、慶介の一言でやっと練習が始まる。
「たまにはコレやろうぜ」
礼人がみんなに楽譜を渡す。
UKロックバンドのそれはデビューには関係ない。
「新曲出来てねぇの?」
智貴が楽譜を見ながら尋ねる。
「たまには良いじゃん。遊びでさ」
デビューに向けての練習のためこのスタジオはレコード会社が借りてくれてる。
デビュー曲はすでに決まっており、他にも適当な曲を沢山作っていた。
今、礼人がレコード会社から言われているのは売れる曲を作ること。
金としか見られていない自分たちに礼人は嫌気がさしていた。
その気持ちを察し、全員楽器を手に持つ。
久々に活気のある音色がスタジオに響いた。