Dear・・・
生まれてこの方、肉体関係を持った女性は香子のみ。


結婚した時、愛していなかったと言えば嘘になるが、あの時あの男を愛した様に香子に対し特別深い愛情を持っていたわけではない。


しばらくの間は香子で性欲は満足していた治だが、やはり自分の性癖に嘘をつく事ができなくなった。


そして、結婚してまもなく、出会い系サイトへ行き中高生の少年にお金を払いからだの関係を迫り、性欲を満たして行くようになった。


いわゆる援助交際だ。


最初の内は妻そして子供たちに罪悪感を持っていたが今となっては皆無。









そして今日もまた、なじみの出会い系サイトへ行き少年を探す。






一階で食事を終えた三人は、ソファに並んですわりテレビを見ている。


まだ甘えたがり屋の綾は、母と兄の真ん中に座っている。


三人は治が部屋で何をしているかなど、知るはずもない。
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