Dear・・・
第三章・出会い
早朝[Osamu.side]
治は朝の道路を静かに走る。
香子を仕事場まで送った帰り道。
今日も治は何もすることはない。
車庫に入れ車から降りると、大きく伸びをし、家へと入っていった。
子どもたちはとっくに家を出た。
誰もいない家は静まり返り治の天国となっていた。
一度、二階へと続く階段を見上げる。
妄想に胸を膨らまし、すこし顔がにやけるが、あえてじらしてみる。
二階の自室に後ろ髪を惹かれつつリビングへと向かった。
太陽光だけで照らされた朝のリビングは薄暗い。
だが治は薄暗いリビングのまま電気をつける事なく、ソファに寝そべり、テレビを付けた。
朝のワイドショー、情報番組、教育テレビ、特に治の興味を強く引くものはない。
朝のテレビにかわいい少年はあまり出ない。
ときたま、コマーシャルの少年に手を止めるも、それが終わればすぐ別に移る。
治は何度かソファで寝返りを打ち、テレビに目を向けるといった行動を何度か繰り返していた。
そして、耐え切れなくなり、治はテレビを消すと、軽い足取りで二階へと上がっていった。
香子を仕事場まで送った帰り道。
今日も治は何もすることはない。
車庫に入れ車から降りると、大きく伸びをし、家へと入っていった。
子どもたちはとっくに家を出た。
誰もいない家は静まり返り治の天国となっていた。
一度、二階へと続く階段を見上げる。
妄想に胸を膨らまし、すこし顔がにやけるが、あえてじらしてみる。
二階の自室に後ろ髪を惹かれつつリビングへと向かった。
太陽光だけで照らされた朝のリビングは薄暗い。
だが治は薄暗いリビングのまま電気をつける事なく、ソファに寝そべり、テレビを付けた。
朝のワイドショー、情報番組、教育テレビ、特に治の興味を強く引くものはない。
朝のテレビにかわいい少年はあまり出ない。
ときたま、コマーシャルの少年に手を止めるも、それが終わればすぐ別に移る。
治は何度かソファで寝返りを打ち、テレビに目を向けるといった行動を何度か繰り返していた。
そして、耐え切れなくなり、治はテレビを消すと、軽い足取りで二階へと上がっていった。