Dear・・・
ゆっくりと起き上がり、教団を見る。


目をこすり、あくびをした。


教授はお気に入りの絵画の話がいまだ途中だったらしく、渋々次回へ持ち越しとなった。


周りの学生はすでに片付け始め、教室を出ていく奴もいる。



「ああ、マジ疲れた」


智貴が頬杖をついて黒板を見つめている。


「何見てんの?さっさと煙草吸い行こうぜ」


慶介は意味なく出していた筆記用具を鞄にしまっていく。

智貴も拗ねた顔で、鞄に荷物をしまっていく。


「お前何拗ねてんの?」

「慶介寝てばっかで暇だったんだよ。俺、眠くねーし」

「勝手な事言うなよ」


そんなくだらない会話を交わし、二人は教室を後にした。


途中すれ違う友人に挨拶をしつつ、建物の外へ出る。
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