Dear・・・
件名:どうだった?
本文:翔君とのセックスはうまくいったか?
送信者名は治。
翔太には聞き覚えのない名前だ。
しかし、治という相手は自分の事を知っている。
それ以上に、昨夜からの翔太と慶介の二人しか知らないはずの行為さえ、治という人物は知っている。
誰なのであろうか。
慶介とはどんな関係なのであろうか。
疑問と共に、顔も知らぬこの治という人物へ、翔太は深い怒りを感じていた。
「メールなんだって?」
目を閉じたままの慶介が尋ねた。
「迷惑メール」
平静を装いたいも動揺は隠しきれない。
下手な発言をしないように、翔太は一言だけ素っ気無く返した。
慶介の様子を伺う。
慶介は翔太の変化に気づかない。
気づかないのを良いことに、翔太は勝手に慶介の携帯電話からメールを打ち始めた。
何でも無い割に、未だにメールの打つ音が聞こえる。
当然、慶介は自分の携帯からメールを打っているなど微塵も思わない。
「誰にメール打ってんの?」
薄っすらと目を開けながら、慶介が尋ねた。
本文:翔君とのセックスはうまくいったか?
送信者名は治。
翔太には聞き覚えのない名前だ。
しかし、治という相手は自分の事を知っている。
それ以上に、昨夜からの翔太と慶介の二人しか知らないはずの行為さえ、治という人物は知っている。
誰なのであろうか。
慶介とはどんな関係なのであろうか。
疑問と共に、顔も知らぬこの治という人物へ、翔太は深い怒りを感じていた。
「メールなんだって?」
目を閉じたままの慶介が尋ねた。
「迷惑メール」
平静を装いたいも動揺は隠しきれない。
下手な発言をしないように、翔太は一言だけ素っ気無く返した。
慶介の様子を伺う。
慶介は翔太の変化に気づかない。
気づかないのを良いことに、翔太は勝手に慶介の携帯電話からメールを打ち始めた。
何でも無い割に、未だにメールの打つ音が聞こえる。
当然、慶介は自分の携帯からメールを打っているなど微塵も思わない。
「誰にメール打ってんの?」
薄っすらと目を開けながら、慶介が尋ねた。