Ｄｅａｒ・・・

すると、目に映るは、自分の携帯でメールをしている翔太の姿。


慶介は勢い良く起き上がった。


「ちょっと、俺の携帯で何してんの？」


すると、翔太は携帯を閉じ、慶介へ投げ渡した。


「だから、迷惑メールだって。もう送ってこないように注意したから。でも、メアド変えろよ」


迷惑メールなのに注意をしたという意味が全く理解できず、慶介は不思議そうに携帯を開け、受信ボックスを見る。


そして、すべてを理解した。


「違う！コレは…」


「別に良いよ。メアド変えたら向こうから連絡取る方法もなくなるし。じゃあ、俺、顔洗ってくるわ」


翔太は素っ気無く言うと、部屋を出て行こうとする。


そしてドアの所で思い出したように振り返った。


「あ、昨日と同じ服がイヤだったら、俺の服勝手に着て良いから」


聞く耳を持たない翔太は、さっさと部屋を出て行ってしまった。