真の愛
-入学式-
加藤レナ 12歳。
今日、新たに 中学校入学式をむかえました。
~キーンコーンカーンコーン
『っうー。疲れたぁ。やっと式終わった』
『よし。花奈とクラス表みにいこっと』
あ、いたいた。
『かーーーーなっっ!!』
「ん!?もー何!?」
『一緒にクラス表みよ?』
「OK! 同クラなれるかね?」
〔加藤レナ、加藤レナ、加藤レナ、〕
『お!!私4組!!』
「ざんねーん。花奈は3組。」
『ショックーーーーー。』
-っと、私はこの1年間4組のメンバーと
過ごすことになりました、
『ただいま-』
バフっ。 やっぱお布団ダイスキ♡
《ピピピピピピ》
『あれ?知らないアドレスからメールだ』
~やっほー。俺の事わかるかな?
ちなみに、俺が小学校の頃俺ら仲良かった~
『なに、この文章力(笑)とりあえず返信』
~~だれ?~~
《ピピピピピピ》
~良太郎。
アド登録よろしくな。~
『良太郎って、…あいつ!?』
良太郎とは、私が 小学校3年生の時、小学校6年生で なぜか 仲が良かったやつ。
ちなみに、良太郎の相方だったもう一人の翔馬ってやつも仲良かったのだ。
~~了解~~
っと、そのまま お互いメールのしあいっこ。
メールしだして 何十通目だろうか。
とある話題が出てきた。
~レナってさ、彼氏とかいる?~
~~いるわけないじゃん笑~~
~じゃー俺と付き合って、~
…え?
告白ですか?
でも、別に自分では綺麗だと思ってないが、 私に告白してくるやつは、大抵顔で決めてるらしい。
そうゆうの、やだ。
良太郎もきっとその分野。
~~ごめんね、良太郎は カッコイイし、人気だし、何か欠けてるなんてなくて いいと思うけど、ちょっと付き合いはできないかな…ごめんね~~
パタン。
男なんて 全部顔。
意味わかんない。
《ピピピピピピ》
~いや。絶対あきらめん。
お願いだから付き合って。~
鬱陶しい。
ちょっと距離おいておこう。
と思ったが、何通もくるメール。
仕方なく返信。
~~お風呂してた。ごめんね。
んー、今は恋愛とか興味ないから!ごめん!~~
ふう。
《ピピピピピピ》
五分後
《ピピピピピピ》
20分後
《ピピピピピピ》
ああああ。鬱陶しい。鬱陶しい。
…でも 誰かから好き。なんて言われるのってそんなに悪い気持ちじゃない。
私は 家庭環境的に愛に飢えてるから。
『んな事考えたら好きになっちゃうじゃん!』
『やめやめ!!もー寝る!』
っと少しもたたないうちに私は眠りについた。